[Vol.10 No.2 季刊夏号]特集:ERの患者学―患者がわかればERができる!
企画担当
:林 寛之
判 型
:A4変形
発売日
:2013年06月25日
ISBN
:978-4-902470-92-5

定価 本体2,500円+税

  • 内容紹介
  • 目次
 一歩進んだER診療の特集.ERを訪れるのは生身の患者であり,ERは「人生のるつぼ」でもある.そこでは教科書のどこを探しても書いてない事態にしばしば遭遇する.それこそが医療の現実であり,ER診療の醍醐味でもある.本特集ではこれらER特有の問題について,教訓的な症例を65例選び,問題点をカテゴリー分類し,対応法を下記の観点に基づき指針となるよう編集している.すなわち, ERには経時的変化を見ないといけない疾患が早期に受診してくる.診断が不可能であってもその場で最良な対応をしなくてはならず,特に非典型例では後出しジャンケンに悩まされる.まずは非典型例に強くなっておかなければならない.次に,誰でも受け入れるからこそERであり,精神的疾患はおろか,虐待や犯罪がらみの様々なワケあり患者も訪れる.単に疾患を診断すればよいのではなく,患者の背景に見え隠れする事情を踏まえての対応が求められる.さらに特に「夜間のERでは医師も危険に晒される」ことが多く,患者と同時に自分やスタッフの身を守ることも必要である.どんな患者に足をすくわれやすいか,どう対応すべきか,患者学を通して,磨くべき医師の人間力養成の手引書である.

特集 ERの患者学―患者がわかればERができる!

  • 企画担当:林 寛之

1)Preventable death

  • 症例1 「救急搬送先病院の選定を誤った例」
  • 症例2 「救急受け入れ先病院の決定に時間がかかりすぎた例」
  • 症例3 「出血性ショック対応の失敗例」
  • 症例4 「不適切な病院間搬送と止血遅延の例」
  • 症例5 「搬送先病院選定の誤りと過小評価により対応が遅れた例」
  • 症例6 「治療方針決定の遅れと誤りの例」
  • 症例7 「くも膜下出血患者への対応を誤った例」
  • 症例8 「胸部X線過小評価による大動脈瘤破裂した例」
  • 症例9 「敗血症の診断と対応が遅れた例」

2)Must not miss !

  • 症例1 「非典型的なのが典型的」
  • 症例2 「時間経過とともに所見が揃う」
  • 症例3 「他の疾患を擬態」
  • 症例4 「非典型的なのが典型的,他の疾患を擬態」
  • 症例5 「非典型的病像になりやすいリスクがある」
  • 症例6 「アラーミングサインのみが先行」

3)Defensive medicine

  • 症例1 「行き場のない救急患者」
  • 症例2 「普段いつも行っている点滴処置なのに…」
  • 症例3 「予測できたのか?」
  • 症例4 「致命的な疾患への対応はどうすべきか」

4)Difficult patient

  • 症例1 「待たされてイライラしている患者」
  • 症例2 「暴言・暴力患者との医療面接」
  • 症例3 「クレームを言ってきた患者」
  • 症例4 「性暴力を受けたと思われる女性の診察はどうするか」
  • 症例5 「小児虐待の発見は難しい」
  • 症例6 「お腹が痛いから,この薬を注射してほしい」
  • 症例7 「医療者のアドバイスに反して帰宅する患者」

5)Medicolegal issue in ED

  • 症例1 「アルコール血中濃度を警察に教えてよいか」
  • 症例2 「ホームレスが来院して入院が必要」
  • 症例3 「覚醒剤中毒の患者が暴れている」
  • 症例4 「いつまで待たせるんだと患者の親が怒鳴っている」
  • 症例5 「帰してしまった患者が急性心筋梗塞だった」
  • 症例6 「予期された急変?!」
  • 症例7 「いきなりナイフを出された!」

6)患者の権利とインフォームド・コンセント

  • 症例1 「暴れている患者にどう対応すべきか」
  • 症例2 「呼吸困難に苦しむ認知症の高齢者」
  • 症例3 「飲酒運転での事故が疑われる患者」
  • 症例4 「両親と来た女子から妊娠を黙っていてほしいと頼まれた」

7)患者特性とERのポイント(1)

  • 〈子どもと保護者〉
  • 症例1 「蘇生できなかった子どもとその父親」
  • 症例2 「縫合を恐がる子どもとその両親」
  • 症例3 「虐待が疑われる子どもとその母親」
  • 〈妊婦〉
  • 症例1 「本人が妊娠はないと言ったけれど…」
  • 症例2 「夫がいる前で過去の妊娠回数を聞いてみたら…」
  • 症例3 「流産してしまった妊婦への配慮」
  • 〈思春期〉
  • 症例 「月経歴の聴取が診断の手がかりに」
  • 〈外国人〉
  • 症例 「日本語が話せない外国人患者」

8)患者特性とERのポイント(2)

  • 症例1 「パチンコ屋から帰って来たら…」
  • 症例2 「痛恨の症例」
  • 症例3 「精神科受診だけは死んでもイヤ!」
  • 症例4 「酔っ払いの落とし穴」
  • 症例5 「危険を感じたら迷わず応援を!」
  • 症例6 「なんでも口に入れてしまう患者」
  • 症例7 「単なるうつ病?」

9)ER Triage

  • 症例1 「胸苦とめまい感」
  • 症例2 「タクシーから降りられない」
  • 症例3 「今日転んで頭を打った」
  • 症例4 「待合室でけいれんした」
  • 症例5 「昨日から胸が痛い」
  • 症例6 「体が痒い,息苦しい」
  • 症例7 「左膝から下が痛い」
  • 症例8 「陰嚢がはれている」
  • 症例9 「待合室のトイレで倒れた人がいる」
  • 症例10 「顔が青白い」
  • 症例11 「熱のある乳児」
  • 症例12 「泣き声がおかしい」
  • 症例13 「胆石発作?」