[Vol.11 No.4 季刊冬号]特集:Toxidrome―薬毒物を疑った時のアプローチ
企画担当
:箕輪良行
判 型
:A4変形
発売日
:2014年12月25日
ISBN
:978-4-908083-04-4

定価 本体2,500円+税

  • 内容紹介
  • 目次
 中毒がERにやってくる.疑わなければ分からない薬物・毒物中毒.Toxidrome(Toxic Syndrome)は中毒症状と訳され,ある種の中毒物質によって生じる症状や徴候をグル―プ化した呼称で,原因物質が不明な時に原因物質を絞り込むヒントを与えてくれます.わが国ではこれまで中毒すなわち「重症=救命救急センター」という固定観念としてありましたが,ここ10年ほどは救命救急に特化した時代は終わり,ERに外傷ではない外因性疾患である,薬物(ポリファーマシーなども含めて),毒物による症状の患者が現れるようになってきました.もはや人ごとではなくなってきました.これらの症候に対して,最近はシステム1あるいはシステム2という二つの側面からのアプローチ法が議論されるようになってきました.前者はスナップ・ダイアグノーシス,クリニカルパール,レッドフラッグに代表されるアプローチであり,後者は演繹的スタイルのベイズ定理を用いた定量的分析やVINDICATE-Pなどによる網羅的なアプローチです.本号ではこれらの方法を用いて,ERでのToxidromeに対する診断的法を実際の症例を呈示しながら,ベテラン指導医が解説しています.

特集 Toxidrome―薬毒物を疑った時のアプローチ

  • 企画担当:箕輪良行

A.イントロダクション―Toxidrome を理解する

  • 1)ありふれた器質的疾患でないと思われる場合/上山裕二(倚山会田岡病院救急科)
  • 2)Toxic Syndrome の考え方/宮武 諭(済生会宇都宮病院救急科)

B.System 1―Snap Diagnosis Visual Diagnosis 直観的なアプローチ

  • 3)高齢者に特徴的な薬毒性症状/日比野将也 他(藤田保健衛生大学救急総合内科)
  • 4)よくみるポリファーマシー/森川 暢 他(洛和会丸太町病院救急総合診療科)
  • 5)小児患者に多い薬物副作用/安 炳文(京都府立医科大学救急医療学教室)
  • 6)在宅ケアで想定される薬毒物エピソード/今永光彦(国立病院機構東埼玉病院内科・総合診療科)
  • 7)ERのポリファーマシーでおさえておくべきこと/阿部智一(筑波大学付属病院水戸地域医療教育センター)

C.System 2―演繹的論理的 鑑別診断アプローチ

  • 8)救急現場・院外状況から考える/田中敏春(新潟市民病院救急科)
  • 9)既往歴から考える―坊主憎けりゃ袈裟まで憎い/大谷 寛 他(立川相互病院総合診療科)
  • 10)服薬履歴から考える/新里盛朗 他(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター救命救急センター)
  • 11)消化管症状で薬毒物を疑うポイント/野々上 智(健育会西伊豆病院内科)
  • 12)身体所見から考える―問診で内服歴を聞くのと同時に身体所見から総合的に考えよう/小山泰明(筑波大学付属病院集中治療室)
  • 13)バイタルサインから考える/入江總五郎(入江病院総合診療科)
  • 14)MUSからのアプローチ/石井道人(喜茂別町立クリニック)

D.―いざという時のためのクリニカルパール

  • 15)急性中毒で役立つ記憶術/上條吉人(北里大学メディカルセンター・救急センター)
  • 16)中毒薬毒物の症状と検査/神應知道(北里大学救命救急センター)
  • 17)有効性のEBMがある中毒対処法―意外と少ない!?中毒対処法のエビデンス/宮道亮輔(聖路加国際病院救急部)
  • 18)日本中毒情報センター ―中毒110番って、いつ電話するの?/関 義元(茨城県立中央病院総合診療科)

投稿:症例報告

  • 迷入した中心静脈カテーテルの回収―デバイスを工夫して/金井信恭(河北総合病院救急医療センター)

BOOK SHELF

  • 「ERマガジン」特集総目次

編集後記