日常診療の現場において,膨大なページ数の本編(ガイドライン)に代わって,日々の敗血症診療の指針となり利用しやすいよう編集された「ダイジェスト版」.
今回の J-SSCG 2020 では,敗血症疾患の予後改善のために適切な判断を下せることを目的として,多方面から多職種の医療従事者がワーキンググループに参加することで,敗血症診療の多面的な評価がより一層可能となり,一般臨床医にも理解しやすく,質の高いガイドラインとなっている.新たな項目に神経集中治療,Patient-and Family-Centered Care,Sepsis Treatment System,ストレス潰瘍の4領域を注目すべきテーマとして収載.多岐にわたる敗血症診療を合計22領域,CQ118題で解説する.
- 緒言
- CQ-Answer 早見表
- 本ガイドラインの基本理念・概要
- 推奨決定までの工程
- 推奨の強さの解釈の注意点
- 本書の構成と見方
- 診療フロー集
- 1.敗血症の定義と診断
- 2.感染の診断
- 3.感染源のコントロール
- 4.抗菌薬治療
- 5.免疫グロブリン療法
- 6.初期蘇生・循環作動薬
- 7.ステロイド療法
- 8.輸血療法
- 9.呼吸管理
- 10.痛み・不穏・せん妄の管理
- 11.急性腎障害・血液浄化
- 12.栄養療法
- 13.血糖管理
- 14.体温管理
- 15.DIC 診断と治療
- 16.静脈血栓塞栓症対策
- 17.ICU-AW・PICS・早期リハビリテーション
- 18.小児
- 19.神経集中治療
- 20.Patient-and Family-Centered Care
- 21.Sepsis Treatment System
- 22.ストレス潰瘍