倫理でスッキリ 医療従事者のモヤモヤ解消法
著 者
:吉川ひろみ、上野 哲
判 型
:A5判
発行年
:2020年
頁 数
:192頁
ISBN
:978-4-908083-61-7
電子化
:あり

定価 本体2,700円+税

  • 内容紹介
  • 目次
怠けているわけでも,不真面目なわけでもない,
それでも誰かの行動に戸惑い,自信をなくしてモヤモヤしている。

Ns、PT、OT、ST、SWの悩みを、哲学カフェ“ヘンプ”のマスターがコーヒーの香りにのせて昇華させます。

・家族に見捨てられ「帰る場所がない」と嘆く患者さんのホンネは?
・「祈りで治してみせる」という患者さんのご家族を説得するには?
・医療従事者は腕が良ければ、愛想なんて必要ない?
・出生前診断を受けようと思う、けど、障害児とわかったら・・・
・社会から隔離された精神疾患の患者さん、自分にできることなんてあるのかな・・・

共感する答えがきっと見つかる。あなたのモヤモヤ、哲学カフェが解消します。
  • はじめに

第1章 バイク事故の彼

第2章 神の力

  • 1.クライエントの信仰を尊重すべきか
  • 2.知れば知るほどわからなくなっていくのはなぜ?
  • 3.新しい考えはどのようにして生み出されるのか

第3章 帰る場所がない

  • 1.他者に関する自分の推測を「事実」にすり替える傾向
  • 2.「言葉」が語ることと「身体」が語ること
  • 3.他人の「やる気」は引き出せるか

第4章 言葉が不自由なだけなのに

  • 1.あるものが「それ自体」であることを決めるのは誰か
  • 2.「事実」は「人が作るもの」?
  • 3.社会を変えるか、人の発想を変えるか

第5章 ホットパック

  • 1.「雑談力」は医療者には不必要?
  • 2.拾ったお金は交番に届けるべき?
  • 3.人としてすべきことをするのが倫理的に正しい?
  • 4.人としてすべきことをするために大切なこと
  • 5.人はなぜ過酷な条件下でも一生懸命働くのか?

第6章 リウマチと認知症

  • 1.「健康」とは「自分で決めるもの」?「他人に決められるもの」?
  • 2.自分の価値観や信念が世間の主流と違った場合にどう対応するか?

第7章 無愛想な治療者

  • 1.医療従事者に愛想は必要か
  • 2.「私が私であること」を決めているのは誰?
  • 3.誰もが同じように捉えられるものなどない?
  • 4.よりよいチームとは

第8章 地域と病院は違う

  • 1.「生きる意味」とは?
  • 2.自分が「自分」として生まれてきた理由

第9章 精神の病か社会の病か

  • 1.「幸せの条件」とは?
  • 2.「幸せの6条件」の妥当性
  • 3.精神病院とハンセン病療養所

第10章 研究だから許されること

  • 1.どんな人でも人間らしく幸せに生きられるか
  • 2.人権を守るためには?

第11章 できるけどやらない

  • 1.自分の問題? 社会の問題?
  • 2.「知る」ということが意味するもの
  • 3.「知る」ことがもたらす効果は知る前にわかる?

第12章 見えない敵

  • 1.私たちは何に対して困っているのか?
  • 2.哲学者・倫理学者との付き合い方

倫理学の知識と結び付ける章

  • 1.倫理とは
  • 2.倫理的悩み
  • 3.倫理的ジレンマ
  • 4.医療における倫理的問題を考えるときの4原則
  • 5.専門職倫理綱領などに記載されている倫理的行動の基盤となる性質
  • 6.倫理的問題を考えたり、悩みやジレンマを解消するための理論
  • 7.倫理的問題に関連する概念
  • 8.現代正義論
  • 年表
  • あとがき
  • 付録
  • 1.ヒポクラテスの誓い
  • 2.ニュルンベルク綱領
  • 3.世界医師会「ヘルシンキ宣言」人を対象とする医学研究の倫理原則
  • 4.専門職団体の倫理綱領
  • 5.世界人権宣言
  • 6.持続可能な開発目標