「わずか6~7cmほどの小さな器官には、膨大な情報が隠れている」
耳鍼は簡便で、安全に行え、効果も観察しやすい。日常臨床にもっと応用すべきであり、セルフケアの簡便な方法としても有用である。
本書は、耳介治療に関する基本的な考え方やアプローチに加え、名著『Nogier博士の耳介治療ハンドブック』よりもさらに臨床現場に即した治療法がまとめられている。
現代医療で十分に解決できていない患者の症状や苦痛の対応に、どのように対処したらよいかの答えが本書にはある。
耳介治療初学者にとって座右の書となることは間違いない。
- はじめに
Ⅰ 耳介治療の起源
Ⅱ 診断・治療からみた耳介の特徴
- 1.耳介各部位の解剖学的名称
- 2.耳介の神経支配
- 3.Nogier仮説
- 4.耳介の発生学的特徴と神経支配の関係性
- 5.耳介ポイントの特徴
- 6.耳介治療は二つの面からのアプローチが可能
Ⅲ 耳介の神経支配を応用するアプローチ
- 1.耳介刺激と自律神経中枢(満腹中枢と摂食中枢)との関連
- 2.耳介刺激を繰り返すことで影響を受ける生体現象
Ⅳ 耳介の臓器投影を前提とするアプローチ
- 1.耳介における内胚葉,中胚葉,外胚葉
- 2.耳介前面の臓器投影
- 3.耳介後面の臓器投影
- 4.前面のポイントと後面のポイントの相違
- 5.その他
Ⅴ Nogier理論
- 1.Nogierのフェーズ理論
- 2.耳心臓反射(血管自律神経反射)
- 3.皮膚の光知覚とNogierの周波数
Ⅵ 治療ポイントの見つけ方と刺激法
- 1.治療ポイントの見つけ方
- 2.刺激法
- 3.耳介ポイントを見つけて刺激する手順
Ⅶ 治療ガイドライン
- 1.耳介の神経支配を応用したアプローチ
- 2.耳介の臓器投影を応用したアプローチ
- 3.疾患別の治療ガイドライン
Ⅷ 耳介治療とM–Testの併用
- 用語解説
- 索引