著者は日本の医学部を卒業すると同時に、渡米しベスイスラエル病院で研修し、総合内科をへて現在は腫瘍専門医として臨床に従事している。日本からの研修医と接するなかで、研修生活を実のあるものにするためには臨床のスキルと同時に英語力を向上させることの必要性を強く感じている。著者によれば「患者の診療をするということは、一種のパターン認識であり、研修医時代に身につけるべきである。またそのもっとも効果的な方法は英語で自在に考える力を養うこと」であり、それを意図して本書は編集された。 症例はすべてアメリカでの実地臨床(総合内科)のなかから生の22症例を選び、実際のカルテを用いて、英語で「診療の流れ、パターン、カルテの記述のしかたと診療能力をスキルアップさせる」をできるようまとめられている。 イントロダクション以外はあえてすべて英語で、症例のプリゼンテーションのしかた、カルテのサンプル、必須略語が解説されている。研修医むけ実践的英語体験書である。
- Introduction
- General Presentation
- The Format
- Medical Abbreviation
Cases
- Chest pain
- Dementia
- Hypotension
- Neutropenia
- Young female with abdominal pain
- Jaundice
- Acute low back pain
- Fever and cough
- Acute abdominal pain
- Palpitation
- Lethargy and decreased urine output
- Stridor, coughing, chest pain
- Diarrhea and thromocytopenia
- Pleuritic chest pain
- Severe pain in the right leg
- Hypertension
- Shortness of breath
- Left hip pain
- Legedema and pain
- Periorbital swelling
- Hip pain in child
- Dysuria