神経疾患の診療に携わる臨床医や専門を目指す研修医のために、臨床上重要な疾患に絞って重点的に解説したMRI画像診断のための実地書。原寸大の迫力ある画像とともに、その診断に必要な神経学的解説が簡潔に要領よくまとめられている。単なる画像診断のアトラスとしてだけでなく臨床神経学的診断の手引き書。
神経内科の臨床医としての立場から「神経ＭＲＩ診断学」の構築をめざして、臨床,研究、教育に携わる。自ら臨床医のための画像診断研究会などを組織して、現場の若手医師の関心を熟知した解説を行っている。
第Ⅰ部 脳のMRI診断
1．脳血管障害
- 脳梗塞 病態による分類／脳梗塞 内頚動脈系／脳梗塞 椎骨・脳底動脈系／脳梗塞 特殊な脳梗塞／脳出血 脳内出血／くも膜下出血,脳動脈瘤／脳血管奇形／脳静脈血栓症／低酸素脳症／二次性変化
2．頭部外傷
- 脳実質外損傷／脳実質内損傷
3．炎症性脳疾患
- ウイルス感染症／細菌感染症／真菌・結核・寄生虫感染症／プリオン病／脱髄性疾患／自己免疫性脳症
4．代謝性脳疾患
- 代謝性脳症／全身性疾患にともなう脳症／ビタミン欠乏性/中毒性脳症
5．神経変性疾患
- 認知症／パーキンソニズム・不随意運動／多系統萎縮症／脊髄小脳変性症
6．機能性、先天性脳疾患
- てんかん、脳奇形
7．脳腫瘍
- 脳実質内腫瘍
- 脳実質外腫瘍
- 神経皮膚症候群
第Ⅱ部 脊髄のMRI診断
8．脊椎変性疾患
- 頚椎変性疾患、脊髄損傷／胸腰椎変性疾患
9．脊髄血管障害
- 脊髄梗塞、脊髄血管奇形
10．炎症性脊椎・脊髄疾患
- 脊椎炎／脊髄炎
11．脊髄腫瘍
- 髄内腫瘍／髄外腫瘍、脊椎腫瘍
12．その他の脊髄疾患
- 脊髄変性、脊髄空洞症
