救急外来で遭遇する主要な15の症候,3つの病態,3つの疾患に絞り,その診断と初期治療をメカニズムに焦点をあてて理由づけした書.現在標準化されている主要な分類,ガイドラインを320の図表で提示して,論理的に解説することを心がけて解説している.経験や勘に頼る前にまず,抑えておくべき知見を網羅したロジカルテキストである.
はじめに
- ER型救急システムでの初期診療の考え方
第1章 症候編
- 心肺停止・呼吸停止
- [1]心肺停止およびその周辺病態
- [2]心肺停止・呼吸停止の治療
- [3]電気的治療
- ショック
- [1]ショックの全体像
- [2]心原性ショック,閉塞性ショック
- [3]循環血液量減少性ショック
- [4]血液分布異常性ショック
- [5]ショックの診療
- 呼吸不全
- 意識障害
- 痙攣
- 失神・失神性めまい
- 胸痛,呼吸困難,動悸
- 巣症状
- 頭痛
- めまい(前庭性めまい)
- 腹痛・腰痛
第2章 病態編
- 酸塩基平衡異常
- ナトリウム異常(水代謝異常)
- カリウム異常
- 血糖異常
第3章 疾患編
- 不整脈
- [1]不整脈の全体像
- [2]期外収縮
- [3]徐脈の概念と診断
- [4]頻拍の概念と診断
- [5]徐脈・頻拍に対する臨床的対応
- 急性冠症候群
- 脳卒中
- [1]脳卒中総論
- [2]脳梗塞(虚血性脳卒中)
- [3]脳出血
- [4]くも膜下出血
- [5]脳卒中の予防
索引