ERの創傷:エビデンスと経験に基づくプラクティス
編 集
:北原 浩
判 型
:B5判 2色
発行年
:2012年
頁 数
:150頁
ISBN
:978-4-902470-86-4
電子化
:あり

定価 本体3,000円+税

  • 内容紹介
  • 目次
 ERで最もありふれた手技が創処置である。にもかかわらずこれまでは各施設でそれぞれの流儀で行われてきているのが現状である。しかし、今日の医療技術の進歩と疾病構造の変化は従来の感染症への対策だけでなく、高齢ハイリスク患者への対応、除痛、回復時間、整容、機能、コスト面への配慮などより高度なものが求められてきている。また被覆材、縫合糸などもますます複雑多様化してきている。本書は経験とエビデンスに基づき創傷治癒の仕組みの原理、原則を根本から解説しながら、これらの進歩・変化に遅れない、最新の手技と方法を自在に駆使できるようイラストを中心に解説している。
  • 序文
  • 執筆者一覧
  1. 創処置を始める前に−全身から局所へ・創傷処置総論/内田祐司
  2. 局所麻酔と鎮静処置/田口瑞希
  3. 創の評価と記録−重要組織損傷の評価と記録の重要性/梅澤耕学
  4. 縫合前処置−正しい洗浄法と術野確保など/太田孝志
  5. デブリードマンの適応と方法/田口瑞希
  6. 縫合法 その1:使用機材について−角針と丸針、縫合糸、持針器、鑷子、二双鉤/隅田靖之
  7. 縫合法 その2−単結節、垂直・水平マットレス、二層縫合など各種縫合法の解説と使い分け/谷川徹也
  8. 縫合法 その3:複雑な創の縫合−弁状創、挫滅創、表皮剥離/宮森大輔
  9. 特殊な創閉鎖法−傷は針糸だけで閉じるもの?/山上 浩
  10. 汚染創への対応−Delayed primary closureは本当に必要か/若井慎二郎
  11. 特別な部位の縫合−専門医への依頼をする前に/若井慎二郎
  12. 特殊な創と専門医への紹介/村尾良治
  13. ドレーン留置−軟部組織損傷・病変に対するドレナージについて/村尾良治
  14. 縫合後の処置とさまざまな被覆材の使用法−いろいろあるけれど、どれを使ったらいいんでしょう?/市川元啓
  15. 処置後の薬物投与/阿南英明
  16. 処置後の指導と合併症−きれいな創痕にするためのフォローも重要/小池智之
  17. 熱傷の局所処置−ER診療での対応ポイントは単純化と創意工夫/本多英喜
  18. 創傷処置にまつわるERでのトラブル−人の振り見て我が振り直せ!トラブル症例集/北原 浩
  19. 創傷治癒のメカニズム−古くて新しい基本理論を理解する/日比野壮功、他