脳 運動プログラム回復セラピー―失調症・パーキンソン症状・感覚障害
著 者
:生田宗博
判 型
:B5判 2色
発行年
:2018年
頁 数
:256頁
ISBN
:978-4-908083-25-9
電子化
:なし

定価 本体6,400円+税

  • 内容紹介
  • 目次
『失調症』、『パーキンソン症状』、『痛みを含む感覚障害』の患者さんに貴方はどんなセラピーをしていますか? 本書ではこうした疾患を“回復させる訓練の技”を詳述し、その方法の本質が“脳の運動プログラムの回復”にあることを解説します。

痛みや障害に苦しむ患者さんに「アレできた!」「楽になった!」と感じてもらえる。
前人未踏、目の前の患者さんを“治療”する技術。
未来の作業療法がここに。

Ⅰ 失調症

  • 01 失調症状とその理解
    • 1 測定異常によるもの
    • 2 反復機構運動不能によるもの
    • 3 低筋緊張によるもの
    • 4 運動分解によるもの
    • 5 振戦,時間測定障害によるもの
    • 6 協調収縮不能によるもの
    • 7 全身運動の不適切によるもの
  • 02 症状の観かたと訓練法の案出
    • 1 リーチ位置の保持訓練
    • 2 激しい振戦からの回復−誘導介助法
  • 03 上肢の訓練法
    • 1 リーチ
    • 2 自身の体の表面に触れ続ける機能
    • 3 目標物に指腹・手掌で触れる機能
    • 4 把持し摘まむ機能,誘導介助法で治療可能か
    • 5 スプーンで食事
    • 6 把持した物の操作,ペンと箸
    • 7 逆動作への切り替え−反復機能
    • 8 誘導介助法,段階的誘導介助法,重心線通過基準位置の適正化法
  • 04 訓練法−全身運動協調に対して
    • 1 空間的協調
    • 2 時間的協調
    • 3 実際動作の時間的・空間的協調
    • 4 随意運動の構成と訓練方法
  • 05 全身運動協調訓練と立ち上がり,歩行
    • 1 立ち上がり
    • 2 立ち直り
    • 3 重心線通過基準位置の適正化法
    • 4 歩行
    • 5 失調症の人の立位と歩行
    • 6 歩行能力獲得のための輪の取り入れ作業
  • 06 動作開始と同時に最終動作が出現することからの回避訓練
    • 1 起き上がり動作が可能になる動作方法
    • 2 日常生活の支障を避ける動作法
    • 3 空手の型の利用例
  • 07 姿勢変化に応じたバランス動作のバージョンと危険回避
    • 1 姿勢とバランス動作のバージョン
    • 2 前庭器の障害例

Ⅱ パーキンソン症状

  • 01 歩き方
  • 02 前方突進について
  • 03 改めて歩行について
  • 04 パーキンソン症状の歩行改善法
  • 05 ピックアップ杖による歩行
  • 06 前方荷重負荷
  • 07 パーキンソン症状の歩行
    • 1 歩き出し
    • 2 最初の一歩
    • 3 次の一歩
  • 08 パーキンソン症状の上肢動作

Ⅲ 動作による痛みや感覚障害の抑制と改善

  • 01 痛みについて
  • 02 あるガン患者さんにおける痛み
    • 1 肩の痛み
    • 2 下肢の痛み・感覚障害と歩行
  • 03 肩関節部とその周辺の痛み
    • 1 肩を下にして眠ることに伴う痛み
    • 2 加齢に因る姿勢の変化と肩痛のリスク
    • 3 いわゆる五十肩
    • 4 片麻痺の人に多い肩の痛み
  • 04 さする・揺することで痛みを軽減しながら動作範囲を広げる方法
    • 1 膝
    • 2 連動運動のセンサーとしての筋
  • 05 視床と痛み
    • 1 見て触れる
    • 2 手袋
  • 06 運動向上と感覚回復
    • 1 失調症と感覚障害
    • 2 失調症と視覚障害と感覚障害
    • 3 片麻痺と感覚障害
  • 07 痛み,感覚障害と脳運動プログラム

Ⅳ 脳運動プログラムの回復セラピー

  • 01 治療と回復
  • 02 能力回復効果とセラピー
  • 03 脳運動プログラム回復セラピー

DVD Contents

  • 01 関節運動
    • 01 肩
    • 02 ひじ・前腕
    • 03 手・指
  • 02 失調症
    • トレーニングの仕方
    •   01 立ち直り反応
    •   02 輪の取り入れ
  • 03 痛み
    • 関節可動域と痛みのとり方
  • 04 感覚障害
    • 01 患側を触る
    • 02 感覚障害を運動機能向上によって軽減させる