肺エコーを理解して,日々の診療に役立てよう.肺エコーは最強の武器である
肺エコーを勉強できる書籍は依然少なく,また,肺エコーを指導できる医師,超音波検査技師も少ないのが実情である.最も重要なことは,肺エコーの得意,不得意なことを着実に理解すること、そして、目の前の所見に対して,フィードバックをしてくれる人物の存在であろう.肺エコーのトレーニングを積んだ著者が、少しでもフィードバックをする存在になれればと考え,本書を執筆した.使い方を知れば,肺エコーは,日々の診療において,最強の武器になる.
- Ⅰ 肺エコーとは?
- 1 肺エコーの歴史
- 2 肺エコーの有効性
- Ⅱ 肺エコーの実践
- 1 評価部位
- 2 プローベ
- 3 基本画像
- Ⅲ 胸膜・胸腔病変
- 1 Lung sliding/seashore signとstratosphere sign
- 2 Lung pulse
- 3 Lung point
- 4 胸膜肥厚・胸膜不整・胸膜の不自然な動き
- 5 胸水 spine sign
- Ⅳ Aライン
- 1 Aライン
- Ⅴ Bライン
- 1 成 因
- 2 Bラインの形状に影響を及ぼすもの ~角度やプローベの種類~
- 3—1 Bラインと誤認するもの:Eライン
- 3—2 Bラインと誤認するもの:Zライン
- 4—1 Bラインには,多くの名付け親がいる ~用語の統一化~
- 4—2 幅で区別するBライン
- 4—3 数で区別するBライン
- 4—4 肋間との割合で区別するBライン
- 4—5 集簇の程度で区別するBライン
- 4—6 境界で区別するBライン
- 5 Bラインの所見を共通認識にするには
- 6 Bラインの限界 ~様々な病変を拾う~
- Ⅵ Consolidation
- 1 Consolidationとは?
- 2 体位変換による変化
- 3 Air bronchogramの種類
- 4 Dynamic air bronchogram
- 5 無気肺の種類
- Ⅶ 現場への応用
- 1 肺エコーの注意点
- 2 肺エコーをどのように使用するか
- 3 LUSの活用
- 4 腹臥位の治療評価
- 5 ARDSにおけるVILI・P—SILI評価
- 6 肺エコーを日々の診療に落とし込む
- 索 引