普段臨床現場で感じる難しさを大切に考えていくことは、地べた(市井に暮らす人々)の視点を大切にすることです。本書を読むことによって、より元気が出て、それが前に進む力となり、時間をかけながらも少しずつ考えを深めるきっかけとなれると信じています。
作業療法を始めたばかりの人や臨床で自信が持てず迷っている人には最適な入門書です。
本書は精神科作業療法とは何かの問いに1つの道標を示してくれます。
中西英一(佛教大学保健医療技術学部作業療法学科 准教授)
第1章 精神科作業療法は難しい?
第2章 作業療法を考える~言葉の定義を手がかりに~
第3章 リハビリテーションの意味
第4章 人間の権利と尊厳
第5章 「精神障害」について
- 精神障害とは/回復・リカバリーとは/回復過程について/治療について/スティグマについて/エビデンスの理解/チーム医療・コミュニケーション
第6章 作業療法を行う
- 考えること/作業療法プロセス/情報収集/作業療法評価
第7章 関連法規について
第8章 さらに深めるために
第9章 終わりに