「対象児の個別の作業の障害に対し、対象児が主体的に取り組める作業を用いて、現在・将来の作業の改善・発達を促進する。」
作業療法は発達障害児を治療、支援する職種であり、作業療法のより多くをエビデンスに基づき説明できるよう努力し続けなければならない。そのためには作業療法士は、つねに “What am I doing now ?”
本書はその問いの答えを探す一助になるはずだ。著者渾身の一冊。
Ⅰ.神経発達症群/神経発達障害群と作業療法
- 神経発達症群/神経発達障害群とは/神経発達症の作業療法において共通する観点/協調運動とは/行為機能・行為機能障害とは/感覚処理とは
Ⅱ.自閉スペクトラム症の脳科学と作業療法
- 自閉スペクトラム症(自閉スペクトラム障害:ASD)とは/自閉スペクトラム症と社会性/自閉スペクトラム症の興味の限定と反復行動/自閉スペクトラム症と運動機能/自閉スペクトラム症と感覚処理/自閉スペクトラム症の実行機能
Ⅲ.注意欠如・多動症の理解と作業療法
- 注意欠如・多動症とは(ADHD)/脳内ネットワークとは/注意欠如・多動症の脳内ネットワーク/Triple pathway modelとは/注意欠如・多動症における協調運動/注意欠如・多動症における感覚処理障害
Ⅳ.限局性学習症の脳科学と作業療法
- 限局性学習症(SLD)とは/読字の障害/読字とは/読字の障害とは/読字と音韻処理障害仮説/読字と視覚関連機能の障害仮説/読字の流暢性・自動化と小脳障害仮説/書字表出障害/書字とは/なぞり書きと模写