大腸ステントハンドブック
編 集
:斉田芳久・伊佐山浩通
判 型
:B5判 4色
発行年
:2023年
頁 数
:158頁
ISBN
:978-4-911108-09-3

定価 本体5,400円+税

  • 内容紹介
  • 目次

 近年増加している大腸癌、そのなかでも閉塞性大腸癌は、合併症や進行度によって患者さんの生活に大きな影響を及ぼすことがあり、その治療法はとても重要である。大腸ステントはそのなかでも、非常に重要で中心的な役割を果たす治療法の1つである。
 本書では、大腸ステントの基本から応用まで、幅広い観点から大腸ステントに関する情報を提供することを目的に、「総説」で大腸ステントの種類、適応症、手技の流れなど、基本的な概要、大腸ステントに関する情報提供、エビデンスを習得するための基盤、「症例」で実際の症例を通して、安全な手技のための大腸ステントの使用法とコツを詳細に解説する。

  • 総 説 大腸ステント安全手技研究会,CROSSについて
  • 1 安全な留置のための適応判断! 大腸ステントの適応とミニガイドラインについて―適応となる病態,禁忌/適応外,慎重に適応を検討すべき病態―
  • 2 基本的な大腸ステント開始の準備,各機種の説明,大腸ステント手技のポイントなど
  • 3 各種大腸ステントの構造と特性の違い
  • 4 世界のエビデンスとガイドライン
  • 5 留置後のメンテナンスと閉塞への対処
  • 6 大腸ステント留置後の外科手術(待機期間など)
  • 7 大腸ステントの成績と偶発症
  • 8 大腸ステントと化学療法
  • 症 例
  • 1 BTS目的の大腸ステント留置が無効であった閉塞性下行結腸癌
  • 2 tumor ingrowthによるステント閉塞に対しステント追加留置に加えAPC焼灼を施行した横行結腸癌
  • 3 気をつけよう! 時間外での大腸ステント留置
  • 4 回盲部悪性狭窄に対して緩和的大腸ステントを留置した1例
  • 5 閉塞性直腸癌に対するプロキシマルリリースタイプ大腸ステント留置術
  • 6 ステントデリバリーからの展開が難しい症例:スコープに強い屈曲が生じる時の対応について
  • 7 バウヒン弁が視認できない閉塞性回盲部癌に対するステント留置の工夫
  • 8 膵頭部癌術後・腹膜播種再発による多発大腸狭窄に対してmultiple stentingを施行した1例
  • 9 大腸ステント長期留置中にステント破断をきたした胃癌腹膜播種の症例
  • 10 大腸ステントのねじれによるステント拡張不全の1例
  • 11 閉塞性直腸S状部癌に対してbridge to surgery(BTS)目的に大腸ステント留置後,経肛門イレウス管留置が必要となった症例
  • 12 術前化学療法により逸脱したステントを用手的に抜去した1例
  • 大腸ステントの可能性と今後の課題
  • 索 引